令和3年度 峯ヶ塚古墳発掘調査成果

調査成果

峯ヶ塚古墳の位置及び概要】
峯ヶ塚古墳は一般の立入りが制限されている陵墓の多い古市古墳群にあって、古墳を間近に見ることができる数少ない前方後円墳の一つです。古墳の構造や当時の社会状況を理解する上で欠かせないことから、昭和49年4月に国の史跡に指定され、これまでに古墳整備に伴う継続した発掘調査で多くの成果を得ることができました。
墳丘は全長96m、後円部直径56m、前方部幅74.4mを測り、二段に築かれ、くびれ部の北側にのみ造出しを設けます。墳丘の周囲には二重の濠がめぐります。

【過去の調査】
平成2年度の調査で初めて古墳の造出しを確認しました。その後、令和元年度、令和2年度に造出しの発掘調査を行いました。
令和元年度は、古墳のくびれ部東寄りで調査を行い、造出しの東辺と後円部裾を確認しました。また、古墳の後円部と造出しは溝に掘り込んで区切られていたことが分かりました。
令和2年度は、造出しの西辺部を確認するため調査を行いましたが、想定よりも造出しの規模が大きく、西辺を確認することができませんでした。

【今年度の調査】
令和3年度の発掘範囲は、令和2年度の発掘範囲の西端と重なるように、墳丘前方部の北側に設定しました。
昨年度の発掘範囲から西側に約1.5mのところで、造出しが墳丘に向かって屈曲していることを確認しました。このまま前方部側面に接続するものと考えられます。
墳丘の一部と造出しは後世に削平を受けており、堆積層からは、墳丘を崩した際に混入したと考えられる盛土の塊が所々で確認されました。
今回の調査及び過去の調査成果から造出しの規模は約20mの長さになることが分かりました。
古墳の周濠内からは古墳から転落した葺石、朝顔形埴輪、木製品、そして完存する長さ約90cmの円筒埴輪が出土しました。破片で見つかることが多いなかで全容が分かる状態で見つかったことは大変貴重な成果といえます。

令和3年度 峯ヶ塚古墳 現地公開資料(PDFファイル:1.1MB)

 

峯ヶ塚古墳 調査区全景

埴輪出土状況

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更新日:2021年12月14日