下田池瓦窯跡

更新日:2024年01月19日

所在地:羽曳野市野々上3丁目  

 下田池瓦窯跡は、東側に位置している下田池周辺部から瓦や焼土塊など窯に関係する遺物が散見されることから故三木精一(みきせいいち)氏によってその存在が指摘されていた遺跡です。この瓦窯(がよう)が平成7年(1995)の宅地造成工事に伴って4基が発見されました。調査の結果、近接する野中寺から出土した瓦と酷似(こくじ)しているため、この寺院に供給するために築造された窯であることがわかりました。窯は焚口と燃焼部がすでに壊れていましたが、瓦を焼く部分(焼成部) は残っていました。その形態から1から3号窯が登窯、4号窯がロストル式と呼ばれる平窯でした。また窯は1号窯から順番に築造され、造られた年代は7世紀中頃から平安時代初期(9世紀初め)ごろと考えられます。出土遺物には、丸瓦や平瓦、軒丸瓦(のきまるがわら)、土馬(どば)、羽釜(はがま)などがあります。

瓦窯発見状況

瓦窯発見状況

4号窯・ロストル式平窯

4号窯・ロストル式平窯

1号窯・有段式登窯

1号窯・有段式登窯

2号窯・無段式登窯

2号窯・無段式登窯

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