古市古墳群古墳リスト(羽曳野市内を中心として)

更新日:2024年01月19日

世界文化遺産として登録されている古墳(構成資産)

古市古墳群分布図
応神天皇陵古墳

応神天皇陵古墳(南から)

1 応神天皇陵古墳(誉田御廟山古墳こんだごびょうやまこふん)

 

 古市エリアの中央部に位置する、日本第2位の墳丘長の巨大前方後円墳。
 墳丘長は425m、後円部の高さは36mである。墳丘の体積(143万立方メートル)は国内第1位である。墳丘の周囲に二重の濠と堤をもつ。
 墳丘や濠からは円筒埴輪や形象埴輪がみつかっている。応神天皇陵古墳には、2万本以上の円筒埴輪が並べられていたと推定されている。築造時期は5世紀前半である。 

誉田丸山古墳

誉田丸山古墳(北東から)

1-2 誉田丸山古墳

 応神天皇陵古墳の北側の外濠に接して造られた円墳。応神天皇陵古墳の付属墳と考えられる。墳丘径は50m、高さは7mである。
 1848年に見つかったとされる金銅製の豪華な馬具は国宝に指定されており、現在、誉田八幡宮が所蔵している。この馬具は、中国北部あるいは朝鮮半島に広がる地域で造られ、日本に持ち込まれたものである。築造時期は5世紀前半である。

二ツ塚古墳

二ツ塚古墳(東から)

1-3 二ツ塚古墳

 応神天皇陵古墳の東側、内側の堤に接して造られた前方後円墳。墳丘長は110m、後円部の高さは9.9mである。
 応神天皇陵古墳に先行して築造されたと考えられる。墳丘からは円筒埴輪や形象埴輪が出土している。築造時期は4世紀後半である。

東馬塚古墳

東馬塚古墳(南から)

4 東馬塚古墳

 応神天皇陵古墳の外側の堤上に造られた方墳。応神天皇陵古墳の付属墳と考えられる。
 墳丘の一辺は30m、高さは3.5mである。墳丘周辺から円筒埴輪が出土した。築造時期は5世紀前半である。

栗塚古墳

栗塚古墳(北西から)

5 栗塚古墳

 応神天皇陵古墳の外側の堤に接して造られた方墳。応神天皇陵古墳の付属墳と考えられる。墳丘の一辺は43m、高さは5mである。
 墳丘と濠から円筒埴輪、家形の埴輪のほか、多様な形象埴輪が出土している。築造時期は5世紀前半である。

墓山古墳

墓山古墳(南東から)

6 墓山古墳

 古市エリアのほぼ中央の台地上に位置する前方後円墳。墳丘長は225m、後円部の高さは20.7mである。
墳丘からは円筒埴輪のほか、家形、ゆき形などの形象埴輪が出土している。
 人物形の埴輪も見つかっており、最も古いものと考えられている。築造時期は5世紀前半である。

向墓山古墳

向墓山古墳(南東から)

7 向墓山古墳

 墓山古墳の後円部東側に位置する方墳。墓山古墳の堤に、墳丘の一部をくい込ませるように造られ、墓山古墳の付属墳と考えられる。
 墳丘の一辺は68m、高さは10.7mである。墳丘から円筒埴輪、形象埴輪が出土している。築造時期は5世紀前半である。

西馬塚古墳

西馬塚古墳(東から)

8 西馬塚古墳

 墓山古墳の後円部南東側に位置する方墳。
 墳丘の一辺は45m、高さは9.4mである。円筒埴輪、形象埴輪のほか、須恵器が出土している。築造時期は5世紀後半である。

峯ヶ塚古墳

峯ヶ塚古墳(南から)

9 峯ヶ塚古墳

 古市エリアの南側に位置する前方後円墳。墳丘長は96m、前方部の高さは10mである。
 築造時は二重の周濠をもつ古墳であった。埋葬施設である後円部の石室には、阿蘇産の石材で作った石棺が納められていた。
 石室の内部からは、大刀たち鉄鏃てつぞく、多量の玉類、馬具、銅鏡のほか豪華な装飾品などの副葬品が出土した。
 墳丘や濠からは円筒埴輪、形象埴輪のほか、須恵器や木製のはにわ(石見型木製品)が出土している。

白鳥陵古墳

白鳥陵古墳(北西から)

10 白鳥陵古墳(前の山古墳)

 古市エリアの南側に位置する前方後円墳。
 墳丘長は200m、前方部の高さは23.3mである。発掘調査の結果、墳丘に造られた平坦面から隙間なく並べられた円筒埴輪が見つかっている。
 造り出し付近からは、まつりに使われたと考えられる須恵器が発見された。
 築造時期は5世紀後半である。

その他の古墳

安閑天皇陵古墳(高屋築山古墳) 雄略天皇陵古墳(島泉丸山古墳)
清寧天皇陵古墳(白髪山古墳) 雄略天皇陵古墳(島泉平塚古墳)
春日山田皇女陵古墳(高屋八幡山古墳) 隼人塚古墳
小白髪山古墳  

 

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