子宮頸がん予防(HPV)ワクチンのキャッチアップ接種について
日本では毎年、約1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約3千人の方が亡くなっています。20歳代から発症する割合が比較的高く、30歳代までに治療で子宮を失ってしまう(妊娠できなくなる)方も1年間に約1千人います。子宮頸がん予防(HPV)ワクチンを接種することによって、子宮頸がんの原因となるウイルスのうち、50~90%の感染を防ぐと言われています。
子宮頸がん予防(HPV)ワクチンは、平成25年4月に予防接種法に基づく定期予防接種となった直後の同年6月より、接種後に持続的な疼痛などの多様な症状の報告があったことから、これまで積極的な勧奨を一時的に差し控えていました。しかし、令和3年11月に開催された専門家の会議により、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ることが認められ、令和4年4月1日より積極的な勧奨が再開され、令和5年4月1日よりシルガード9(9価ワクチン)が定期接種の対象になりました。
対象となる方及び保護者の方には、子宮頸がん予防ワクチンの有効性と副反応を十分に理解した上で接種するかどうかについてご検討ください。
1.子宮頸がん(HPV)ワクチンのキャッチアップ接種に経過措置を設けています![令和8年3月31日まで]
キャッチアップ接種期間は令和4年4月1日から令和7年3月31日までとされていました。しかし、令和6年の夏以降に接種者が急激に増加し、ワクチンの在庫が不足したことで、接種希望者が接種できないという状況となりました。そのため、第64回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会において、キャッチアップ接種期間中に1回以上接種している方については、キャッチアップ接種期間終了後も公費で3回の接種が完了できるよう、経過措置を設けるという結論が出されました。

キャッチアップ接種経過措置の対象者
以下の1~3すべてに該当する女性の方
1.平成9年4月2日から平成21年4月1日生まれの方
2.従来のキャッチアップ接種期間(令和4年4月1日~令和7年3月31日)中に1回以上接種された方
3.接種時に羽曳野市に住民票のある方
接種期間
令和8年3月末まで
期間内に接種を3回完了させるためには、令和7年12月末までに2回目の接種を受ける必要があります。年末年始は、医療機関が休診となりますので、接種を検討している方は、医療機関へ診療日を確認し、早めにスケジュールを調整しましょう。
2回目から3回目の接種間隔について
接種するワクチンの種類によって接種間隔が異なります。それぞれの接種間隔は以下のとおりです。
2価(サーバリックス)を接種されている場合
2回目の接種から2か月半以上をあけて、3回目の接種を受けてください。
4価(ガーダシル)及び9価(シルガード9)を接種されている場合
2回目の接種から3か月以上をあけて、3回目の接種を受けてください。
余裕をもったスケジュールを組みましょう
定期接種(公費負担)で接種を受けられることができるのは令和8年3月末までです。4月以降になると任意接種(全額自己負担:1回あたり約3万円)となります。体調不良等で予定どおりの日に接種を受けることができないことも考慮し、余裕をもった接種スケジュールを組みましょう。
パターン例
パターンA
キャッチアップ接種期間に1回目を接種している場合、2回目以降の接種期間を令和8年3月末まで延長しています。(キャッチアップ接種期間に1・2回目を接種した場合も、3回目の接種期間が令和8年3月末まで延長。)
パターンB
キャッチアップ接種期間より前に1回目を接種し、キャッチアップ接種期間に2回目を接種した場合、3回目の接種期間を令和8年3月末まで延長しています。
備考
- 子宮頸がん予防(HPV)ワクチンは3回接種する必要があり、1回目接種から1年以内に3回目接種を終了することが望ましいとされています。
- 経過措置の対象かわからない場合は、健康増進課へお問い合わせください。
参考
【実施医療機関】
- 定期接種、キャッチアップ接種ともに実施医療機関は同じです。接種を希望される方は、直接実施医療機関にご予約ください。なお、ワクチンの種類の希望がある場合は、予約時に必ず実施医療機関にご確認ください。
- 羽曳野市実施医療機関以外で接種希望の方は事前申請が必要になります。詳しくは健康増進課までお問い合わせください。
【接種スケジュール】
ワクチンは3種類あり、接種回数及び接種間隔はワクチンの種類によって異なります。ガーダシル(4価)とシルガード9(9価)は、1回目接種から1年以内に3回目接種を終了する事が望ましいとされています。

子宮頸がん予防ワクチン 接種スケジュール (PNG: 40.1KB) (PNG: 40.1KB)
交互接種について
同じ種類のワクチンで接種を完了とすることが原則となりますが、すでにサーバリックス(2価)またはガーダシル(4価)を接種した方は、医師と相談のうえ、途中からシルガード9(9価)に変更し、残りの接種を完了することも可能です。
- この記事に関するお問い合わせ先
-
羽曳野市 保健福祉部 健康増進課
〒583-8585 大阪府羽曳野市誉田4丁目1番1号
電話番号:072-947-3660(直通)
072-958-1111(代表)
ファックス番号:072-958-0397




更新日:2025年12月10日