阪神・淡路大震災29年追悼の辞

更新日:2024年01月19日

-阪神・淡路大震災29年追悼の辞-

阪神・淡路大震災から29年をむかえ、謹んで追悼の言葉を捧げます。 

平成7(1995)年1月17日午前5時46分、淡路島北部を震源とした最大震度7の揺れが阪神地域を襲い6,434人の尊い命が失われ、未曾有の災害をもたらした阪神・淡路大震災が発生しました。この震災によりお亡くなりになられた方々に心から哀悼の意を表するとともに、ご遺族の皆様方をはじめすべての被災者の方々に心からお見舞い申し上げます。 

被災された地域では、地域住民の方々をはじめ地元企業、NPO、ボランティアの方々など多くの皆様が協力し、行政と一体となって復興に向けた取り組みが行われ今日のまちの姿があります。被災された方々をはじめ復興に向けて取り組まれてこられた皆様に心から敬意を表するものです。
今日の防災対策への大きな指針は、阪神・淡路大震災で得た経験や教訓が礎となったことは言うまでもありません。

阪神・淡路大震災から29年をむかえた令和6年1月1日の午後4時10分頃、石川県能登地方を震源とした最大震度7の揺れが能登半島を襲いました。まちの至る所で建物が崩壊し、道路は寸断され、輪島の朝市通りでは大規模火災が発生しました。テレビを通して映し出された能登の姿から、すぐに阪神・淡路大震災の記憶が蘇りました。お亡くなりになられた方々のご冥福を心からお祈りするとともに、ご遺族の皆様方をはじめすべての被災者の方々に心からお見舞い申し上げます。そのなかで、1.17を経験した私達は必ず復興できるという思いも強く感じました。今、被災地で必要としている支援が、速やかに届くように国や大阪府と連携し全力で取り組んでいます。

そして、改めて市民の皆さんには、ご自身やご家族の命を守るために、できることはすぐに備えていただきますよう強くお願い致します。まずは、最低3日分の食糧とお水、そのうえで、衣服、お薬、懐中電灯、ビニル袋、簡易トイレ、貴重品などをすぐに持ち出せるようにリュック等に入れて備えをしてください。また、避難経路や避難先、家族の待ち合わせ場所などを日頃から確認し合うことをお願い致します。

本市においても、いつ起こるとも知れない南海トラフ地震発生時の迅速な対応のために防災倉庫を整備し、備蓄物資のさらなる確保に努め、新設の広場には防災機能を兼ね備えた整備を致しました。また、防災意識を高めるために昨年11月に市民参加型・体験型の防災事業を実施し、近隣住民の方々がお互いに協力し自発的な防災活動を促進するため自主防災組織活動補助金制度を創設しました。さらに、民間事業者等との連携協定を進め、災害時の応援体制の構築を進めてまいりました。これからも自助、共助、公助により防災・減災に対する万全の備えを進め、市民の皆様の安心・安全なまちづくりを進めてまいります。

 

令和6年1月17日
羽曳野市長  山入端 創

この記事に関するお問い合わせ先

羽曳野市 市長公室 秘書課
大阪府羽曳野市誉田4丁目1番1号
電話番号:072-958-1111(代表)
ファックス番号:072-957-5995

メールフォームによるお問い合わせ