荘園

更新日:2024年01月19日

 奈良、平安時代から戦国時代にかけて存在した、貴族や有力寺社などの私有地。律令制のもとでは土地は公のものとされ、公民は田畑の支給を受けるかわりに税を負担していました。

 ところが奈良時代中ごろには、田畑の荒廃が進んで支給する土地が不足したため、自から開墾した土地の私有が認められるようになり、有力な貴族や寺社が手に入れた土地は荘園と呼ばれるようになり、納税や役人の立ち入りを拒否する特権を得ていました。

 平安時代後半になると、有力な農民等による開墾した土地の私有化が全国的にすすみ、税の負担を逃れるために土地を有力貴族や寺社に寄進し、自からは実質的に支配する荘官(しょうかん)となり、名主に土地の管理をまかせて年貢を負担させました。やがて武士の力が大きくなると、荘園に対する武士の支配がしだいに強くなっていきます。

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