飾履

更新日:2024年01月19日

 皮や布などでできた実用のくつの形を、金銅(こんどう)(青銅の薄板に金めっきしたもの)で作ったもの。表面には亀甲形(きっこうがた)を連ねた文様を施し、小さな垂れ飾りやガラス小玉を数多く取り付けることもあります。5世紀後半から6世紀にかけての古墳に副葬されることがあり、朝鮮半島にも類例がありますが、極めて珍しいものです。実際にはいて歩くことはできないので、儀式(ぎしき)あるいは埋葬(まいそう)の儀礼で高い権威(けんい)を象徴する装身具(そうしんぐ)のひとつとして、金銅製の冠(かんむり)や帯などとともに用いられたと考えられています。

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