ミニチュア炊飯具

更新日:2024年01月19日

 煮炊きに使う移動式かまど、釜、甑(こしき)(蒸し器)を模して作った、高さ20センチメートルほどの小型の土製品。土師器と同じ技術で作られていますが、実際の炊飯には使えない模造品です。古墳時代後期になって、横穴式石室の中で行われる埋葬儀礼で用いられますが、滋賀県の琵琶湖西岸や奈良県の葛城山(かつらぎさん)東麓、大阪府の葛城山西麓など特定の地域の群集墳に集中し、渡来系氏族(とらいけいしぞく)との関連が推定されています。

 奈良・平安(へいあん)時代には、都や地方の役所の周辺などで行われる祭りで使われ、韓竈(からかまど)と呼ばれていたようです。

ミニチュア炊飯具(甑)

ミニチュア炊飯具(甑)

ミニチュア炊飯具(鍋)

ミニチュア炊飯具(鍋)

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