鰭付円筒埴輪

更新日:2024年01月19日

 円筒埴輪や朝顔形円筒埴輪の左右に、魚の背びれと胸びれのように突き出した、上下に長い長方形の板を付けたもの。4世紀前半から5世紀初頭にかけて、主に近畿地方の古墳で使われていました。埴輪列として並べる際には、円筒埴輪の間を鰭でふさぐようにして立て、土塀のように古墳を囲っていました。

 今回の調査では、鰭付円筒埴輪と盾形埴輪を合わせたような特殊な楕円形の埴輪が出土しています。両面に盾形模様を配し、前後、左右対象となるもので、全国的にも類例のない製品です。埴輪棺として利用されていましたが、本来は墳丘上に並んでいた可能性も考えられます。

特殊なヒレ付の盾形埴輪

特殊な鰭付の埴輪(鰭付楕円筒埴輪)

特殊なヒレ付の盾形埴輪

特殊な鰭付の埴輪(鰭付楕円筒埴輪)

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