壷井丸山古墳

更新日:2024年01月19日

所在地:羽曳野市壷井  

    石川右岸の標高約50メートルの丘陵上に存在する、墳丘長80メートル近くの規模をもつ前方後円墳です。現状は雑木林に覆われており、後円部頂上に乱掘坑や墳丘裾部分に崩壊箇所が見られますが、全体的には墳丘の遺存状況は良好です。

    平成27年度には、壺井丸山古墳と通法寺裏山古墳のレーザー測量調査を実施し、赤色立体地図を作成しました(詳細は『古市遺跡群』38参照)。また、平成28年度には、墳丘規模や形状を確認するため、墳丘確認調査を行いました。その結果、従来考えられていた墳丘規模より大きくなることがわかりました。しかしながら、明確な円筒埴輪の存在を確認できませんでした。また、葺石の転落石と思われる円礫もほとんど出土していません。

    石川右岸、特に壺井周辺には、壺井丸山古墳、御旅山古墳(消滅)、さらに南に通法寺裏山古墳が位置し、これらは同一の首長墳系列として考えることができます。南河内地域の古墳の出現を考える上で貴重な古墳と言えます。

壺井丸山古墳

壺井丸山古墳赤色立体地図

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