株山遺跡

更新日:2024年01月19日

 株山遺跡は、羽曳野市と奈良県香芝(かしば)市にかけて存在する石材採取と石器製作に関わる遺跡です。この周辺はサヌカイトが取れる場所で、石器の材料として利用されました。 遺跡には、縄文から弥生時代にかけて掘られたサヌカイトを採るための穴(採掘坑)が数多く見つかりました。採掘坑は、直径数10センチメートルのものから直径5メートルを超える巨大なものまでいろいろ発見されました。

 採掘坑の中からは、木葉形(このはがた)石器、木葉形尖頭器(せんとうき)、石鏃(せきぞく)、石剣(せっけん)などの石器とともにハンマーストーンと呼ばれる石器を作る際に使う道具も出土しました。おそらくこの遺跡では、原材料であるサヌカイトを採取し、その場所で石を加工していろいろな石器を製作していた工場であったと思われます。

採掘坑検出状況

採掘坑検出状況

サヌカイト出土状況

サヌカイト出土状況

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