高鷲中之島遺跡

更新日:2024年01月19日

所在地:羽曳野市高鷲5丁目  

 平成5年(1993)に実施した、府営住宅の立替えに伴う調査によって遺跡の存在が明らかとなりました。発見された遺構は、掘立柱(ほったてばしら)の塀よって区画された屋敷地に南と東に門が設けてられ、その内側には整然と並ぶ掘立柱建物

が構成されていました。確認された建物のひとつは、桁行(けたゆき)6間(12.6メートル)・梁行(はりゆき)3間(7.2メートル)の長さで、床の面積が約90平方メートルを測る大型建物に属し、長軸は南北方向を呈していました。その北側には、桁行3間(7.2メートル)・梁行2間(4.5メートル)を測る総柱の建物が存在し、その構造から倉庫と考えられます。

 屋敷地の規模は調査では明らかにできませんでしたが、南の門が敷地の中心と考えると東西約40メートルの規模をもつことになります。また、建物の配置や出土する遺物から役所的な性格をもち、7世紀のものと考えられます。

調査区全景

調査区全景

掘立柱建物と塀の跡

掘立柱建物と塀の跡

この記事に関するお問い合わせ先

羽曳野市教育委員会事務局
生涯学習部 文化財・世界遺産室
大阪府羽曳野市誉田4丁目1番1号
電話番号:072-958-1111(代表)
ファックス番号:072-947-3633

メールフォームによるお問い合わせ