【第2弾】1500年の時を経て姿を現した「木製はにわ」を後世に伝えたいークラウドファンディングの実施についてー

更新日:2024年10月28日

クラウドファンディングを実施します

 昨年実施した、峯ヶ塚古墳から出土した大型の「木製はにわ」(石見型いわみがた木製品)の保存処理に係るクラウドファンディングですが、目標金額を達成することができました。ご寄附をいただいた皆様、最後まで応援してくださった皆様に心より御礼を申し上げます。

 羽曳野市では、本年も峯ヶ塚古墳から出土した「木製はにわ」の保存処理に必要な資金について、クラウドファンディングを実施します。

 羽曳野市がふるさと納税の募集を行っているふるさと納税専門サイト「ふるさとチョイス」のガバメントクラウドファンディングサイトで実施します。
●画像をクリックするとふるさとチョイスへリンクします
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※本クラウドファンディングにご支援いただいた金額は、ふるさと納税と同じく、所得税の寄附金控除の対象となります。
※またご支援いただいた金額に応じて、返礼品を選んで受け取ることができます。
 (返礼品のお申込みは、羽曳野市外にお住まいの方に限ります。)

文化財保護のための活動に皆様のご支援・ご協力をお願いいたします。

木製はにわの保存処理について

 大型「石見型木製品」は、古墳の墳丘上や造り出しと呼ばれる部分に立てられたと見られる木製の「はにわ」で、大阪府下での発見は初めてであり、全国的にもこれまで16例しか出土例がない貴重なものです。
 また、その大きさは約3.5メートルと国内最大です。
 木製「はにわ」の保存処理には2か年を要し、令和5年度は、保存のための前処理として、木製はにわ本体の洗浄と3次元計測を行いました。保存前処理として、木製はにわの表面に付着した様々な異物を洗浄、清掃により取り除き、各種計測機器や撮影機材を用いて、精密な形状計測や写真撮影などのデータ計測を行いました。

 令和6年度は、保存のための本処理として、「トレハロース含浸による保存処理」を行っています。トレハロース含浸法は埋蔵文化財の保存処理としては定評のある手法ですが、対象物の大きさなどによっては、非常に時間がかかる作業であり、この木製はにわほどの大きさともなると、工程全体でかかる期間は約1年にも なります。
 今回はこのトレハロース含浸による保存作業にかかる費用についてのご支援をお願いいたします。

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オリジナル返礼品が登場します!

返礼品まとめ

羽曳野市オリジナルの返礼品が登場します。フェイスタオル、ブックマーカーなどこれまで好評いただいていたオリジナルグッズ4点をセットにしました。
クラウドファンディング期間中は、ふるさとチョイス限定の返礼品です。ぜひ日常の中に取り入れ、羽曳野市の歴史を感じてみてください。
お礼の品を選んで寄附する場合はこちら

セット内容:フェイスタオル、クリアファイル、ブックマーカー、5枚組ポストカード

 

峯ヶ塚古墳

峯ヶ塚古墳

木製はにわ

木製はにわ(出土した様子)

峯ヶ塚古墳について

 古市古墳群の中では内部施設が発掘調査されている数少ない前方後円墳です。古墳の復元整備に伴う19回の発掘調査で多くの成果を上げました。墳丘は96メートルで二段に築かれており、外部施設としては南側以外は二重濠を有し、墓域は東西168メートル、南北148メートルを測ります。
 平成3年(1991)の発掘調査で、後円部墳頂付近で新たに確認された石室からは、盗掘を受けていたものの多くの副葬品が発見されました。この中には、銀や鹿角製ろっかくせいなどの装飾品を付けた大刀をはじめ、武器や武具、馬具など軍事的な副葬品や、装飾品となる金銅製こんどうせい冠帽かんぼう帯金具おびかなぐ魚佩ぎょはい、銀製の垂飾りや花形飾り、ガラス玉や石製玉類などがあり、総数は3500点以上に及びます。
 また、令和元年(2019)7月6日には世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」の構成資産として、世界文化遺産に登録されました。
 この古墳は、副葬品や出土した埴輪の特徴から5世紀末頃に築かれたと考えられます。

ぎょはい

峯ヶ塚古墳出土 魚杯

石室内副葬品

石室内副葬品出土状況

この記事に関するお問い合わせ先

羽曳野市教育委員会事務局
生涯学習部 文化財・世界遺産室
大阪府羽曳野市誉田4丁目1番1号
電話番号:072-958-1111(代表)
ファックス番号:072-947-3633

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