城不動坂古墳

更新日:2024年01月19日

所在地:羽曳野市古市5丁目  

 平成20年に高屋城北限の土塁の下から発見された古墳で、安閑陵古墳の北東約50メートルに位置しています。古墳は高屋城築城に際して大きく破壊されていましたが、横穴式石室を内部主体にもつ全長約36メートルの前方後円墳であることがわかりました。

 石室規模は、玄室長4.2メートル、玄室幅1.6メートル、羨道長4.8メートル、羨道幅0.9メートルを測ります。石室内からは、土師器壷、須恵器器台・高杯・提瓶・甕などが出土しました。さらに組合式家形石棺が納められていたこともわかりましたが、そのほとんどはすでに大きく破壊されていました。また周溝からは、埴輪や須恵器が出土し、なかでも盾持人物埴輪と呼ばれる珍しい埴輪が発見されました。

 出土した遺物から6世紀中頃に築造されたことがわかり、古市古墳群においてもっとも新しい前方後円墳となりました。

石室全景

石室全景

羨道から玄室を望む

羨道から玄室を望む

盾持人物埴輪

盾持人物埴輪

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