駒ヶ谷宮山古墳

更新日:2024年01月19日

所在地:羽曳野市駒ヶ谷(小字護摩堂1304)  

 駒ヶ谷駅の北東約400メートルにある丘陵上に存在していましたが、土取り工事のため消滅しました。工事に先立ち昭和37(1962)年に大阪大学による発掘調査が実施されました。その結果、古墳時代前期の墳丘長約65メートルを測る前方後円墳で、円筒埴輪が立ち並び、葺石(ふきいし)が施されていることが判明しました。また、後円部に竪穴式石槨(たてあなしきせきかく)1基、前方部に南北に並んで粘土槨(ねんどかく)2基が見つかりました。竪穴式石槨と南側の粘土槨には、丸太を半分に割りその中をくり抜いて作った棺(ひつぎ)を納めた痕跡が残っていました。これらの埋葬施設からは、青銅製(せいどうせい)の鏡、鉄製の刀剣や斧、石釧(いしくしろ)・勾玉(まがたま)・管玉(くだたま)、ガラス製小玉などの副葬品が発見されました。特に、南側の粘土槨から出土した国内産と考えられる1面の三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)が注目されます。

主体部の検出(粘土槨)

主体部の検出(粘土槨)

石釧・有孔石製品

石釧・有孔石製品

勾玉・管玉・小玉

勾玉・管玉・小玉

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