【目標達成しました】1500年の時を経て姿を現した「木製はにわ」を後世に伝えたいークラウドファンディングの実施についてー
クラウドファンディングご協力のお礼と結果のご報告
昨年実施した、峯ヶ塚古墳から出土した大型の「木製はにわ(石見型木製品)」の保存処理に係るクラウドファンディングですが、目標金額の3,260,000円を達成することができました。ご寄附をいただいた皆様、最後まで応援してくださった皆様に心より御礼を申し上げます。
今後の保存処理の進捗情報は、羽曳野市公式のウェブサイトやSNS等でお知らせする他、クラウドファンディングのウェブサイトでも更新する予定です。引き続き応援よろしくお願いします。
今後とも文化財保護のための活動にご支援・ご協力をお願いいたします。
クラウドファンディングを実施します
羽曳野市では、世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」の構成資産である峯ヶ塚古墳から出土した大型「木製はにわ(石見型木製品)」の保存処理に必要な資金について、クラウドファンディングを実施することとしました。
大型「石見型木製品」は、古墳の墳丘上や造り出しと呼ばれる部分に立てられたと見られる木製の「はにわ」で、大阪府下での発見は初めてであり、全国的にもこれまで16例しか出土例がない貴重なものです。
また、その大きさは約3.5メートルと国内最大です。
木製「はにわ」の保存処理には2か年を要し、令和5年度は保存処理のための前処理(洗浄、データ計測)を行う予定です。
クラウドファンディングは羽曳野市がふるさと納税の募集を行っているふるさと納税専門サイト「ふるさとチョイス」のガバメントクラウドファンディングサイトで実施します。
皆様からの温かいご支援をお待ちしております。
※本クラウドファンディングにご支援いただいた金額は、ふるさと納税と同じく、所得税の寄附金控除の対象となります。
※またご支援いただいた金額に応じて、返礼品を選んで受け取ることができます。
(返礼品のお申込みは、羽曳野市外にお住まいの方に限ります。)
峯ヶ塚古墳
木製はにわ
木製はにわについて
峯ヶ塚古墳について
古市古墳群の中では内部施設が発掘調査されている数少ない前方後円墳です。古墳の復元整備に伴う19回の発掘調査で多くの成果を上げました。墳丘は96メートルで二段に築かれており、外部施設としては南側以外は二重濠を有し、墓域は東西168メートル、南北148メートルを測ります。
平成3年(1991)の発掘調査で、後円部墳頂付近で新たに確認された石室からは、盗掘を受けていたものの多くの副葬品が発見されました。この中には、銀や鹿角製などの装飾品を付けた大刀をはじめ、武器や武具、馬具など軍事的な副葬品や、装飾品となる金銅製の冠帽や帯金具、魚佩、銀製の垂飾りや花形飾り、ガラス玉や石製玉類などがあり、総数は3500点以上に及びます。
また、令和元年(2019)7月6日には世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」の構成資産として、世界文化遺産に登録されました。
この古墳は、副葬品や出土した埴輪の特徴から5世紀末頃に築かれたと考えられます。

峯ヶ塚古墳出土 魚杯

石室内副葬品出土状況
- この記事に関するお問い合わせ先
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羽曳野市教育委員会事務局
生涯学習部 文化財・世界遺産室
大阪府羽曳野市誉田4丁目1番1号
電話番号:072-958-1111(代表)
ファックス番号:072-947-3633
更新日:2024年01月24日